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メッセージ
2005年12月
12月 「愛の文化に生きよう」
ファム・ディン・ソン神父

今年も、教会より世間のクリスマス色が一足早く、あちこちに飾られています。商店街やデパートなどは11月のはじめにもクリスマスツリー、クリスマスに関する商品が売られています。テレビやラジオで流れる音楽やトークを聴くと、クリスマスが日本の社会に浸透しているように思えます。
 しかし、「クリスマスって、何?」と質問すると、しぶしぶと意味不明の言葉を並べるのです。何だか複雑で寂しい気持ちです。
クリスマスって何?
 スイスである庶民的なレストランで起こった出来事を皆さんに紹介したいと思います。この出来事を通して、クリスマスって?の意味を悟れるかもしれないからです。

 ある女性がカウンターでお昼の食事を買った後、あいているテーブルに料理を載せたお盆を運んだ。座って食べようとしたとき、お箸やフォークを忘れている事に気づき、カウンターへとりにいった。自分の席に戻って来たとき、顔も知らない黒人男性がテーブルに座り、彼女の食事を食べていた。驚きのあまりに声を上げることもできなかった。 「何ていう人。恥知らず、堂々と人の食べ物を食べている。信じられない。」と彼女が思っていた。しかし、じっくりあの男性を見ると、「悪い人ではないようだ」「紳士、優しい人」と感じ取った。 目の前にいるその黒人男性に「座ってもいいですか」と声を掛けた。そして、男性が食べている途中の食べ物をとり、食べた。対面している男性は何も言わずただ彼女を見て、微笑んだ。時々、手を出して、料理をとる手伝いをしたりした。シーンとした空気の中で、お盆に残った食べ物を全部食べた。 それを見た黒人男性が立ち上がり、女性にそのまま座ってくださいと合図し席をはなれた。 彼女の様子がまだ物足りないと感じたのか、カウンターで何かを注文する様子だった。 しばらくして、彼が席に戻り手に持ったフライドポテトをテーブルのまん中に置き、今度は彼女と二人で食べた。食べ終わると男性が立ち、彼女に笑顔で挨拶し、そこを立ち去った。 夢から目が覚めたかのように、女性が立ち上がり自分の周りにハンドバッグを探し始めた。しかし見当たらない。「ああ、あいつに盗られた。」とふっと黒人男性が頭に浮かんだ。「あいつはどこに行った。」とあわてて飛び出して、左右を見回りながら、「ああ、あいつだ」、「泥棒」と声を上げて叫ぼうとしたとき、彼女が座っていたテーブルの後ろの列のテーブルの上にお盆に手付かずの食べ物があり、箸やフォークがなく、その横に自分のハンドバッグが置いてあるのを目にした。 彼女は自分が大変な過ち、誤解をしていたことに気づいた。あの黒人男性が自分のバッグを盗み、自分の食べ物を食べたのではなく、彼女自身があの黒人の食べ物を食べたのだった。

「大きな喜びをあなたがたに告げ知らせよう。きょう、わたしたちに救い主が生まれた。」(ルカ2:10-11)

 皆様どうぞ、すばらしいクリスマスと良い新年を迎えることが出来ますように、心よりお祈りいたします。

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