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メッセージ
2006年2月
四旬節に向けて
ファム・ディン・ソン神父

ある井戸の水は透明で、とってもきれいです。誰もがこの井戸の水を飲むととても安らぐ気分になります。この井戸のもう一つの特徴は、どんな暑い夏であってもまだ枯れたことがありません。この井戸の持ち主は村で農業を営んでいるお爺さんです。 近代化がこの農村にもやってきました。電気や水道の設備も順に村の全世帯に付けられました。それからお爺さんの井戸には水をくみに来る人の姿が見かけられなくなりました。これまで、毎日井戸の周辺は人でにぎやかでしたが、今はふたが閉められたまま全く使用されていません。 数年たったある日、お爺さんはずっと使っていない井戸をのぞいてみましたが、おどろいたことに水がなく乾いてしまっていたのです。「ええっ、どうして、これまでどんなに使っても水が乾いたことがないのに」と首をかしげました。しばらくして、彼はその謎を解きました。それはこういうことでした。井戸はたくさんの小さな水脈から水を供給され、水を汲めば汲むほど水脈から井戸に水が流れ込んでいました。けれど,井戸が長い間使われなかったために、小さな水脈が塞がれ、残った水が蒸発してなくなったのでした。                                 ☆ ☆ ☆  電車に乗るたびに、目を留めるのは「優先席」という3文字のことです。絵の入ったステッカーの真下に「体の不自由な方、乳幼児連れの方、お年寄りの方、妊娠している方に席をお譲りください。」と英語、日本語で書かれています。この「優先席」はラッシュの時間であっても、そうでない時もいつも人で埋まっている。しかし、そこに座っているのはどう見ても体の不自由とは思えない人ばかりです。特に学生や若者が目立ちます。 「優先席」と「先着順席」と思い違いはないだろうか? 「携帯電話の使用禁止」のステッカーも電車内のあちこちに貼られているが、堂々と声を張りあげてしゃべる人もよく見かけます。なんだか、ひとは人に対する思いやり、人を思うこころを近頃失いつつあるように思います。文明の発達は人間に良い暮らしをもたらしますが、反面人間性そのものに欠落を起こすように思います。 私たちキリスト者の信仰も何か似ています。「昔はよく教会に来ていた。良くロザリオを祈っていました。積極的に教会の活動に関わっていました。」と良く耳にします。                                 ☆ ☆ ☆  3月1日の灰の水曜日から四旬節が始まります。四旬節において教会はわたしたちに主イエスの受難をみつめ、悟り、自分自身のものにするようにと勧めています。それは、イエスがわたしたちに示した、他者に向けた生き方の頂点であります。他者のために自らを消耗することであり、他者のためにすべてを尽くすことが生涯を通じての真理であります。より与え、より尽くしてこそ自分が満たされ、他者のために自らを燃やし尽くして人は豊かになり、真実の自分自身を得るのです。   「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしの与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」ヨハネ4:14  

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