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メッセージ
2006年11月
「11月、死者の月を思う...」
ファム・ディン・ソン神父

教会の伝統では毎年11月1日に諸聖人を記念します。すべての聖人のことをこの日に祝う習慣の起源はさだかではありませんが、諸聖人の祭日の翌日にすべての死者を記念する習慣は10世紀から始まったと言われています。
  「11月は死者の月」という言い方は最近あまり聞くことがなくなりました。忘れているのか、それとも語り継がれていなのかわかりませんが、私が子供のころは11月に近づくと、教会は死者のために熱心に祈るようにと招きました。また、カトリックの各家庭では、先にこの世を去った先祖,親,兄弟・姉妹のために祈り、また近隣の信者を招いて祈りの集いを開き、共に祈る習慣がありました。さらに、11月中に  お墓参りをし、そこでロザリオの祈りをささげることによって、その霊魂が神からの恩赦を受けられるという信心が古くから伝えられていました。そのために11月中は教会で祈る人,お墓参りをし、そこで祈る人々が絶えませんでした。遠くにいる子供等も帰郷してきます。子は両親を、甥・姪はおじ,おばを、そして先祖を思い出し、彼等の神の手の中での、永遠の安らぎの恵みを願い、祈りをささげて「愛する人」を神に託します。それは、人間の自然の感情であり、子の道,家族の道,親孝行でもあります。また、死者のために祈るということは単に故人を思うだけではなく、キリストの復活への信仰を新たにし、希望を置き、心を合わせて祈ることでもあります。
  私達の「先祖」はすでにこの世を去り、もう過去の存在です。しかし、彼らの功徳は後の時代の私達に残されています。旧約の中に、神の民について「子は親によって祝福されれば、天の神がその子を守る」とあります。創世記に兄達と競い合ったヤコブが年を老いた父イサクからの祝福を全部もらい、父の祝福によってヤコブを 始めヤコブの子孫まで栄え、神の特別な祝福を受け、やがて神の一部族となったことが書いてあります。  
 こうして今日の時代に、私達は少なくとも「優しい心」「人を愛する」「謙虚さ」「誠実さ」を知っています。また心の底に刻まれ焼きつけられています。これは「先祖」達が残してくれた財産,形見であります。私達はこれらの財産を守らなければなりません。そして、私達の代で止めてしまうのではなく、後の時代に継がせなければなりません。そのために私達自身のルーツを省みることも大切かもしれません。
 「私のためまた福音のために、家,兄弟,姉妹,母,父,子供,畑を捨てた者は誰でも今この世で迫害も受けるが、家,兄弟,姉妹,母,子供,畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。」(マルコ10:29b-30)

 



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