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メッセージ
「死者の月に思う」


 

2007年11月
カトリック三島教会
主任司祭
ファム・ディン・ソン

 カトリック教会の暦では11月は死者の月です。亡くなった親しい人を想い出し、祈る月なのです。この死者の日が制定されたのは約1千年前で、「諸聖人の日」(11月1日)の翌日を「死者の日」としたのは、フランスのクリュニー修道院の院長であった聖オディロンです。当時から教会は、諸聖人の日を祝うとともに、諸聖人の取次ぎによって、死者が救いの喜びに与ることができるように祈りました。聖オディロンは修道院で、特に死者のために祈るようにと修道士たちにすすめました。この死者のための祈りはあっという間に各地に広がり、今日のわたしたちの心の中にも育っています。
 教皇ヨハネパウロU世が生前に、「死者の日」の制定1千年を記念し、次のように話されました。「わたしたちが死者のために祈る時、一番初めに教会は、キリストの復活の出来事をあがめることを思い出します。イエス・キリストは十字架をとおして、人類の永遠の命、救いをもたらしてくださいました。十字架は頼るところであり、道であり、私の命です。」教皇様はこのように、聖オディロンの言葉を引用して話されました。私たちは、このことを思い出して語り継いでいかなければなりません。十字架はすべての悪に打ち勝ち、十字架は影を追い払い、十字架は私の不滅の武器であり、イエス・キリストの十字架は、どんな命であっても復活の光を注いで導いてくださるのです。その光はどんな状況であっても失うことはありません。なぜなら、イエスは死に打ち勝って、まことの生命を導き、開いてくださるからです。ですから死者の日・死者の月に祈り、私たちはその希望に生きることが大切なのです。
 今、日本の教会において死者の日・死者の月という言葉は、残念ながらあまり耳にしません。もしかしたら、私たちの毎日の忙しさの中で忘れられ、モノがあふれる現代社会において、生きている人と亡くなった人とのつながりが薄れてしまったのではないかと思います。私たち人間は誰もが死を迎えます。避けることはできないのです。今、自分の命というものを見つめながら、いかに生きるか。そのためには死者の日・死者の月が最も重要なのです。死者の日に親しい人を想い出し、その霊魂のために祈り、同時にその人が生きていた時の功績において、私たちはその恵みをいただいていることに気づかされます。死を受け止めるということは、自分の生を見つめるということです。亡くなった人が遺してくれた功績によって今のわたしたちの恵みがあることを忘れてはなりません。そしてそれを次の世代につないでいくことがわたしたちの「生」のあり方なのです。

 
 

司祭のメッセージ2007年8月号
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