8月は「平和を願う」月です。今年も私たちキリスト者に限らず、日本各地で夏の暑さの中に「平和を願う」催しが行われています。カトリック教会はさらに8月15日「聖母の被昇天」の大切な祭日です。
神において絶対的に信頼したマリアは、その受胎告知から十字架の下でわが子の死を見つめ、そして受け止めていく母!その強さはどこから来るのでしょうか。きっと親子の愛と信頼によるものだと思います。
今に生きていて、親子として、家族としてその愛と信頼を欠けている私たち、是非もう一度「母と子」の絶妙的な愛と信頼に学べたらと思います。それが「世界平和」への実現の近道ではないかと思います。
皆さんに、ある親がわが子に自分の思いをあてた手紙を紹介したいと思います。
愛するわが子たちへ!
私たちを力いっぱい日々世話してください。 私たちのことを“その日”までより理解して欲しい。
わが子よ!
私たちは年を老いているのがわかるでしょう! 私たちが食事の時に物をこぼし、服装に無頓着であったりしても、どうぞ、我慢してください。 わが子よ!あなたたちは幼いとき、私たちがたくさんの時間を費やして、いろいろなことを教えたことを思い出してください。もし、何かを同じことを何度も繰り返して話しても、いらいらしないでください。しっかりと聞いて欲しいです。
あなたたちが子供のころ、いつも寝るとき、私たちにお話をして欲しいとせがみましたね。同じお話を千回以上も、私たちはいつもあなたたちの思うままにしてあげました。
もし、わたしたちが自分でお風呂やシャワーが出来なくなっても、あまりぐちゃぐちゃ言わないでね!あなたたちが幼いころ、水を嫌がったりしたときは、おもちゃをつかってお風呂で遊ばせたりして、あなたを風呂に入れるのに一苦労したのですから。
わたしたちは流行のものになかなか慣れず、のみ込めません。こんなわたしたちを理解し受け止める時間を下さい。とがめ(叱責)るなどしないでくださいね。
あなたたちが幼い頃、たくさんのことを教えてあげました。食事の仕方から、服の着方、人とのかかわり、人生の中での楽しさ、悲しいこと、苦しいことに直面して、どう対応するかまで時間をかけて綿密に教えました。
もしわたしたちの耳が遠くなったときには、ゆっくりと話して下さいね。腹を立て、怒らないでね。集中する時間が必要なの!わたしたちにとって大切なのは、あなたたちのそばにいて、我が子であるあなたたちと話すことです。
私たちの足はそのうち立つことも歩くことも出来なくなったとき、私たちがあなたの小さな手を支えながら初めて歩き出した時のように、やさしくわたしたちを支えてくださいね!
私たちはいつだってあなたのために良いことなら何でもしてあげたい。社会へ送り出す時までに万全のあなたたちのために準備させたい。しかしそうは言ってもまだまだ足りないと、いつかはあなたたちが理解するでしょう。
年を老いた私たちを前にして、自分の無力さ、親不孝などと自分を責めないでください。あなたたちにして欲しいのは、私たちの隣に座り、あなたたちが生まれた時から私たちはあなたたちにして上げたことを理解することだけです。
どうかわたしたちの歩くことをサポートしてください。 愛情と忍耐で人生を終えることを私たちができるように支えて下さい。 わたしたちはいつもあなたたちに「感謝」する心を大切にしています…
それは、あなたたちからの「笑顔」そして「無限の愛」です。 わたしたちはいつまでもあなたたちを愛しています。
わが娘、わが息子! いつまでもあなたたちとともにいる。困難の時にも。 母、父より 。
|